🎨美術館スタッフによる作品解説🎨
第2部『中国』vol.2
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中国の風景2枚目は中国北京のシンボルでもある天壇です。
天壇は1420年に明の第3代皇帝永楽帝によって建立された中国最大の祭祀建造物です。
北京市街の南部に位置し、広大な敷地に主要な建物が南北一列に整然と並んでおり、現在では天壇公園として整備され1998年には世界遺産に登録されました。
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雷鳴
1982年(S57年) 257.6×181.8cm
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1979年先生が初めて中国を訪問し取材した北京の『天壇祈年殿』でのお話です。
初日は豪雨に見舞われ何も出来ず、2日目は1時間ほどのスケッチをしたものの雷鳴と豪雨で散々な思いをしたそうです。
その後3年間に4度訪問し好天時にスケッチをする機会がありましたが、初めて目にした時の荒天のイメージが脳裏に焼き付いていたそうです。
「病的なくらい雷嫌い」だったという後藤先生は強烈な印象を受け、目の眩む様な落雷の光を背に浮かび上がる天壇を描き上げました。
毎年沢山の生徒さんが修学旅行や美術の授業等で来館して下さいますが、男女問わず「好きな作品は?」と尋ねると必ず上がるのがこの「雷鳴」です。
後藤先生の作品の中でもひと際異彩で劇的な雰囲気を作り出しています。
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美しい円形のシルエットと青い瑠璃瓦が印象的ですね。
黒雲から切り裂く様に放出される雷の力強さ、本物に勝るとも劣らない美しい瑠璃色は否が応でも見る者を惹きつけます。
かつては皇帝のみが立つ事を許された聖域天壇
その天に通ずると言われるパワーを後藤先生の絵から感じ取って頂けるかと思います🛕
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※ただし12月29日から1月3日はお休み致します。また展示替え等で臨時休館する場合があります。